夏から塾に入る子は、早めに入塾手続きを済ませる
夏に限ったことではありませんが、学力を上げる方法として、学習塾の力を借りることはよくあるお話しです。
学習塾は、同じ境遇の生徒さんが集まるので、その環境に身を置いて勉強することは、励みになっていいことです。
そういう目的では、図書館を利用する子もいますが、図書館での勉強は私語が厳禁なので、自学自習が基本です。
学習塾は勉強を教えてくれます。
勉強の仕方だって教えてくれます。
入試情報も受験経験も豊富です。
学習塾は、利用者のニーズに合わせて、様々な対応をしてくれます。
ただし、選ぶ側が注意して選ばないと、学力も成績も上がらなかったなんてことにもなりかねません。
塾探しは慎重に
学習塾に入れば、
・学力が上がる
・成績が上がる
・志望校に合格できる
と思っている人がいます。
しかし、とても残念なことですが、その期待はやめた方がいいです。
「○○君は、塾に入ってからテストの点が上がった」とか「○○ちゃんは、成績が上がった」とか聞くと、自分もその塾に入ればそうなるだろうと、勘違いしてしまう人がいます。
どんなに評判のよい塾でも、誰からも好かれる人気講師のいる塾でも、塾に入っただけで学力や成績が上がることは絶対にありません。
塾の役割は、『勉強を教える』ことだけです。
これだけはどこの塾でもしてくれます。
でも、肝心なことは、教えてもらった勉強を活かすことができるか、ということなんです。
例えば、
・わからなかったことが理解できた
・問題が解けるようになった
・つまずきがなくなった
というような具体的な前進があって、そこで初めて学習塾の恩恵を受けることができるのです。
別の言い方をすると、塾(講師)が教えてくれたことを活かして、問題を解けるようにすることが生徒さんに求められる、ということです。
そのためには、学力や性格・学習意欲に合った塾を探して、入塾することが重要になってきます。
評判で勝手に思い込み、自分もそうなるだろうと思って塾を決めてはいけないのです。
評判(噂)は参考程度に留めておいて、実際に親子で塾に行って、塾の説明はもちろんのこと、塾長の人柄や考え方、体験授業を受けさせてもらうといった、サグリが必要です。
ですから、塾探しはとても時間の掛かることなのです。
にもかかわらず、評判や噂だけで入塾してしまうのは、もはや”賭け事”と同じです。
塾探しのヒント
そこで、塾探しのヒントを少しだけお話しします。
集団塾の場合は、どのクラスに割り振られるかで、学力の伸びが変わってきます。
クラスを指導する学力のレベルに合ったクラスに入れてもらうことで、学力は伸びていきます。
しかし、自分の学力や性格に合わないクラスに割り振られるとなると、学力の伸びは期待できません。
その場合は、集団塾をやめて個別指導塾にした方が無難です。
また、集団塾はクラスが満席になって入塾できないこともあるため、気を付けてください。
◆
個別指導塾の場合は、生徒さんの学力や性格・学習意欲に合わせて指導をしてくれるため、クラスを気にする必要はありません。
文字通り、「個人別」に指導してくれます。
ただし、個別指導と謳っておきながら集団に近い指導をしている個別指導塾がありますから、そこはご注意ください。
個別指導塾で重要なことは、講師と生徒さんとの相性です。
この相性で学力の伸びが変わってくると言っても過言ではありません。
◆
大雑把ですがまとめると、タイプ別で分けるなら、
・勉強ができる子
・勉強が好きな子
・負けず嫌いな子
なら集団塾がオススメです。
それ以外と言っては失礼ですが、
・勉強が嫌いな子
・内気な子
・成績の良くない子
は、個別指導塾の方がいいと思っています。
あと、ちょっと特殊な例ですが、科目毎に成績のバラツキが激しい子は、個別指導塾の方がよいでしょう。
例えば、英語と国語は5だけど、数学と理科は3みたいな子です。
◆
学習塾は定期的・強制的に勉強する機会をつくってくれるので、勉強癖のない子は塾を利用することで、状況を変えることができると思います。
最近は物騒なので、危険を回避して、家庭教師やネット塾を利用する人が増えてきているようです。
家庭教師は以前は高額というイメージがありましたが、最近はネット塾と同じぐらい安価になってきています。
学習塾探しの際は、家庭教師やネット塾も検討してみるとよいかもしれません。
自学が勉強の基本だとは思いますが、人とかかわることでモチベーションを上げることができます。
学力を一気に上げたいと思っているのなら、勉強を教えてくれる人やモノを探した方がよいでしょう。